明石家さんまが話題になっています。タモリ、ビートたけしとともにお笑いビッグ3といわれて久しく、今さら改めて何が話題なのかというと、その生い立ちや生き方についてです。昨日もフェイスブックのある人のフィードで、「さんまの生い立ちが意外に暗い件」というタイトルのweb掲示板スレッドが紹介されていました。のぞいてみたところ、どうも明石家さんまについて複数のスレッドがたっているらしいということがわかり、一通り読んでみました。「メンズサイゾー」(2012年12月22日12時00分更新)では、その現象をこう説明しています。
そんなさんまについて、近頃では、巨大掲示板2ちゃんねるでも「さんま」の文字を見かけることが多く、ネットユーザーたちも興味津々の様子。中でも特に語られているのは、「ああ見えて意外と暗い生い立ちなんだよな」というさんまの過去についてだ。
幼いころに実母を亡くし、再婚した父と継母との間に生まれた年の離れた弟も火事で亡くしているさんま。そんなさんまの過去について、ネットユーザーたちは、「これがあって今のキャラか……」「生きてるだけで丸儲けの意味が分かった」「かっこよすぎる」などと熱く語り合っている。普段テレビ画面に映るさんまからはまったく伝わってこない、悲しい過去を背負っているという姿に、彼らも深い感銘を受けているようだ。
そのきっかけは、「週刊文春」(2012年8月16日号)で、明石家さんまの兄が、幼少時代についてインタビューに答えた記事にあるようです。
さんま実母は彼が三歳のときに病死している。
(さんま兄が)小学校高学年の時に父が再婚、さんまには年の離れた弟(故人)ができた。
「中学生くらいの頃は娯楽といえぱ、三枝(文枝)のラジオ『ヤングタウン』でね。
(さんま兄とさんまが)二段ベッドでいつも二人で聞いてたんです。新しい母には遠慮もしたし、やっぱり反発もあった。
その母が昔、隣の部屋で酒を飲みながら『うちの子はこの子(弟)だけや……』って言うのが壁伝いに聞こえてきたんですよ。
二人でよう二段ベッドで泣きましたわ。せやから高文は酒飲む女の人が苦手なんです。
芸能界行くまではほとんど飲まなかったし、今も本質的に酒は好きじゃないと思います。」
さらに、明石家さんま自身が「MBSヤングタウン」で、めずらしく亡くなった弟について語ったらしいのです。
もともと、明石家さんまという人は生い立ちを売り物にはしていないし、とくに若い世代の人は、最近のひな壇番組の司会者としての明石家さんましか知らないから、新鮮に感じるのでしょう。
ただ、私は、「男女7人夏物語」(86年)や「男女7人秋物語」(87年)で演じた今井良介のキャラクターを重ねて見てしまうので、明石家さんまの生い立ちに詳しくなくても、なんとなくわかるような気がします。
明石家さんまが、「芸能界の頂点を取ったきっかけの作品」(wikiより)であるそれらのドラマは、脚本家の鎌田敏夫が、出演者に対してヒアリングを重ねて作り上げたものだと当時話題になりました。
要するに、出演者のリアルな人間性がドラマにおいて具現されたということです。
人の心の痛みは覗かない、自分の心の痛みも見せない、弱さを隠さないが自分にも他人にも嘘はつかない。今井良介はそんなキャラクターでした。
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それにしても、幼くして実母を亡くし、継母と合わず、さらに継母に溺愛されていたのになぜか気が合った弟は夭折。しかも弟は、その日までは元気だったのに、一瞬の火事で……。
亡くなったご本人がいちばん不幸ですが、残された明石家さんま、いや杉本高文さんの喪失感というのもかなり重いものではないかと察します。
私も母子家庭で育ちましたし、何とか九死に一生を得たというものの、昨年、妻子が火災で家ごと炎に包まれ、意識不明・心肺停止の重体で救急車で運ばれていく光景を見てしまった生き地獄経験者として、それはよくわかります。
まあ火災はともかくとして、父親については弔い上げも終わり、私自身が父親の亡くなったときの年齢も超えているのに、それでもまだ、父親が生きていた頃の夢を見たり、「もし父親が生きていたら」という想定でものを考えたりする癖があります。要するに、喪失感をいまだに克服できていないのですね。
明石家さんまが、どうして今になってそうした話をするようになったのかはわかりません。なりふり構わない話題づくりをしなければならないほど人気凋落がいわれているわけではないし、吉本100周年だからといって自分の私生活まで話す理由にもならないでしょう。
まあ、いずれにしても話せるようになったということは、自分の心の中で決めていた何かに区切りが付いたり、吹っ切れりしたのかもしれません。
さて、今日の画像はさつまいもです。最近、いろいろなさつまいもを買ってきて、ふかして食べ比べています。

それぞれ何という名前かわかりますか。わかった人は芋ソムリエですね。

黄色いのはご存知「安納芋」(鹿児島)。細長くて中が白いのが「五郎島金時」(石川)、いちばん小さくてやや黄色いのが「なると金時里娘」(徳島)です。
ということで、きょうは明石家さんまの話でした。ではまた。
2012-12-23 04:21
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コメント(20)
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さんまさんの生い立ちまでは
知りませんでした。
by pandan (2012-12-23 05:49)
芋ソムリエって・・・・でもあったらおもしろいかも。
by utamaroco (2012-12-23 06:01)
私はさんまさんはなんでも自分の話に引きつけてしまうので、あまり好きではありません。
でも、男女7人物語の頃のさんまさんは、なんとなく哀愁があってかっこよかったです。
喪失感、味わった者にしかわからない辛い体験の重さ。
私は二人の子供がいても、
流産の喪失感は忘れられないし、
やはり母子家庭だったので父不在のぽっかりした穴は
母には言えないけれど大きいです。
by su-nya (2012-12-23 06:27)
明石屋さんまって芸風とプライベートはきっちり分けている感じがしますね。
by こけもも: (2012-12-23 06:46)
そうなんですか・・・・
もう、この人は 幸せ そのまま
という感じの人でも 心の中は
何らしかの 悩みを 抱えているんですね
大金持ちだって 貧乏だって 悩み は あるんですよね
by もーもー (2012-12-23 09:25)
カッコ良くもないのにナルちゃんですし、これまで彼のトーク番組を面白いと思った事がなかったので…全く関心がありませんでしたが。。
その様な面がある事を、これからは気に留めておきます。
by hana2012 (2012-12-23 09:40)
TVあまり見ませんが、明石家さんまは好きです。
何かこうずけずけとトークしながらも、相手の気持ちを
汲んで思いやっている節があるからです。
司会の時は当然なのかもしれませんが、
周囲への気遣い思いやりを感じます。所ジョージもかな。
会ったことも無いし、本当の所は知りませんが^^
by 昆野誠吾 (2012-12-23 11:05)
うちで作っている芋は 紅高系
なかなかおいしいと 自分では思います
by ハマコウ (2012-12-23 11:39)
素顔と芸風は違うってことでしょうか。
以前出てきた泉ピン子とは対照的ですね。
ところでお芋はどれが一番おいしかったのでしょうか?
by reicoo (2012-12-23 11:54)
さんまさんに関しては、『ヤングおー!おー!』の頃から見てました。
確か、弟さんが亡くなった頃週刊誌の記事でそれを見た記憶があります。
だから、生い立ちのこともその時に・・・
それでいながら、あの明るさは何処から来るのかなって不思議に思ったこともありました。
根っからの芸人さんなんでしょうね。
by ゆりあ (2012-12-23 13:07)
子供のころいも娘と言われていたわたくし・・・w(^^
明石家さんまの話題より下の画像に気を引かれて~(^0^
by mimimomo (2012-12-23 15:11)
サツマイモも色々ありますよね
うちの田舎にはにんじんさつまという
安納芋よりオレンジ色で柔らかいものがあります
でもかなりべっちゃりしたおイモでホクホクはしてないんですよ
by chima (2012-12-23 16:54)
今から10数年前、NHKの教育番組で、サンマさんと共演させて頂いたことがありますが、とてもユニークで面白い方でした。
by イッシー (2012-12-23 17:33)
【生きてるだけで丸儲けの意味が分かった】の件が良いです((b´∀`))ネ♪
安納芋、お水で洗って水気をそのままにホイルで包んでトースターで40分・・・と職場の「御茶ノ水博士」にいただいたことあります。芋というよりスゥイ~ツですよ((b´∀`))ネ♪
by 繭 (2012-12-23 18:28)
いっぷく さん、こんばんは。
普段のさんまにかんしては
まぁ、どうでもいいのですが
年末のクラブワールドカップには
絶対いなくていい存在です。
本当に鬱陶しい・・・
by uryyyyyy (2012-12-23 21:41)
今まさにテレビを見ながら コメントしています!^^;
by ゆうのすけ (2012-12-23 22:29)
50代で何でもかんでも笑いころげる奴って珍しい。
by beny (2012-12-24 13:45)
人それぞれ、色んな過去を持っていますよね。
上っ面だけ見ているとわからないことも多いですよね。
おいもも細くて白いからといって、美味しくないわけではないですからね。(-ε-)
by tanupo (2012-12-24 13:47)
さんまの話は置いといて、芋の味、感想など聞きたいと思います。
by うーさん (2012-12-24 14:50)
みなさん、コメントありがとうございました。
みなさんのブログにお邪魔した際にまた書かせていただきます。
by いっぷく (2012-12-28 17:50)