黒田勇樹という、かつては美少年の子役で売ったハイパーメディアフリーター（自称）が、結婚したばかりの相手と、DVを想像させるやりとりをツイッターにさらして、「ツイートはガチか宣伝か」と話題になりました。
芸能界には、川崎麻世とカイヤのように、10年以上も“夫婦冷戦”を話題にしているタレントもいますから、たしかに壮絶な内容でも半信半疑になってしまいます。
ましてや、黒田勇樹は結婚前に、『東京スポーツ』（2011年10月12日付）に、「発端は6股バレ 黒田勇樹 自殺未遂の笑撃真相」という同紙らしいタイトルで記事に取り上げられていますから、とにかく話題にしてもらって思い出してもらおうという、芸能界本格カムバックの野心があるのかもしれません。
ここ数年、黒田勇樹の名前を聞かなくなったと思ったら、同紙によるとフリーターになったそうです。
たまに小さなオファーがあると受けるそうですから、引退だの廃業だのというよりも、たんに仕事がなくなっただけだと思います。不安定な役者稼業ではよくある話です。
それにしても、黒田勇樹といえば、KinKiKids・堂本剛の演じる主人公をイジメまくる中学生を怪演したTBS系「人間・失格～たとえばぼくが死んだら」（1994年）で注目され、山田洋次監督の「学校III」（1998年）にも出演。まさか、こんな形で話題になるとは思いませんでした。
黒田勇樹も結局、大物子役から大人の俳優への移行に失敗したのでしょうか。
上原ゆかり、穂積ペペ、杉田かおる、斉藤こずえ、坂上忍、宮脇康之（現健）、皆川おさむ、西川和孝、カケフ君、真下このみ……
これまで芸能界では多くの「名子役」が登場しましたが、ある者は飽きられて消え、ある者はスキャンダルを売り物にして生き残り、ある者は仕事がなくなったところで体よく寿引退し……、と、その後は芳しくありません。
“大五郎”の西川和孝のように、議員になったかと思ったら強盗殺人で収監された人もいます。
「ケンにいちゃん」（1974年ー1975年）に出演していた岡浩也のように、スパッと引退して医師になった人もいますが、いずれにしても名子役名優にあらず、というのは、もうジンクスというよりセオリーになってしまっているようです。
その理由は、いったいなんでしょう。
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もちろん、大成しなかったのは子役だけではなく、成人後にデビューした人もたくさんいますが、
小さいときに役に恵まれ、好スタートを切りながら、どうしてその勢いが続かなかったのか、という意味です。
子役のイメージが強すぎてイメチェンができない、年を重ねて芸能界以外に興味を持つ自我が生まれた、いろいろ分析はされていますが、要するに激しくなった競争に耐えられなかったのかもしれません。
子役は、役をもらって注目されるまでは競争がありますが、いったんブレイクすれば、同年代でキャラがかぶるライバルはあまりいません。ところが、大人の役者はキャラのかぶる競争相手が同年代にたくさんいます。
おそらくは、親の方針で劇団に入って何となくはじめたケースが多いのでしょうから、厳しい競争を勝ち抜くまでの強いこだわりはないのかもしれません。
「美少年」で売り出した黒田勇樹も、年とともにひげも濃くなる、髪も薄くなる、肌も汚くなる。では、自分から「美少年」をとったら何が残るか、というところで行き詰ってしまったのではないかと思いますが、どうでしょうか。
しかし、東スポがいうところの「笑撃自殺未遂」といい、新婚早々の公開DVツイートといい、今後はそういう面白困った路線で杉田かおるのように「復活」するのでしょうか。
まあ、話題になった者勝ちの世界ではありますが……、芸能界で生きていくのは大変ですね。
2012-10-16 00:37
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コメント(14)
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物心ついたときから芸能人やってるから、違うことをやりたくなるんじゃないですか。でも芸能界の方が慣れてるから結局戻ってくる、と。
by 1stdmain (2012-10-16 01:36)
渡る世間が終わって、えなりかずきクンが独り立ちしてずっとやれるかですね。
by bamboo (2012-10-16 01:52)
いままた子役ブームだけど、
何人残っていくのか大変な世界ですね。
by pandan (2012-10-16 05:34)
特に、、男の子はガラッと変わってしまいますからねー
福君が心配です(爆)
by マユマユ (2012-10-16 06:42)
子供の頃から大人の世界で生きていくのは大変そうです。
by 土芽 (2012-10-16 06:43)
人間形成に大切な時期に芸能界・・・・
まわりの大人がよっぽど気をつけないと・・・・・
ってことかな？＾＾：
by hatumi30331 (2012-10-16 07:32)
華やかな世界にいると、親のほうが舞い上がって
子役としての教育はしても、
子育てはできないのかもね。
by がり (2012-10-16 13:19)
子役のイメージを引き摺るのは、見ている方もだと思います（＾＾；）そのイメージチェンジを、上手く掴めたら、子役の方でも大成しているように思うのは、私だけですかね（＾＾；） でも、浮き沈みの激しい芸能界で、一時でも持て囃されて良し！とは思わない所が、芸能界の怖い所なんですかね（＾＾；）
by さうざんバー (2012-10-16 13:21)
黒田勇樹は女の子のようで可愛かったですね～！
子供の頃にチヤホヤされると大人になって大きな壁にぶち当たってそのままぶっ倒れてしまうんでしょうか？？
イメージを変えるのも大変そうですね・・・
by リキマルコ (2012-10-16 13:29)
今回の事が宣伝かどうかはわかりませんが
黒田勇樹はTwitterでは
前から時々変わった事をすると話題になってましたね
本当に忘れられちゃった子役はいっぱいいるでしょうね
大橋のぞみとか？
by chima (2012-10-16 19:54)
いっぷく さん、こんばんは。
この前世にも奇妙な物語で十数年前に子役だった少年が
まだ俳優を続けていてのかと
ちょっと嬉しくなりました。
by uryyyyyy (2012-10-16 20:47)
こんばんは。
いっぷくさんのブログを読んで、いろいろな
子役を思い出し、「何をしているのかなぁ・・・」と
思いました。
今でいう、生きる力もつけないといけないですかね。
by まる (2012-10-16 23:10)
個人的には、
親の方針で、子供が晒し者になる事は、
大反対です。
しかし、映画好きの端くれとしては、
子役がいなければ殆どの映画が成り立たない事も事実であり、
そこをどう自分の中で折り合いをつけていいのか、
子役の子供を観る度に考えてしまいます。
by 青山実花 (2012-10-16 23:55)
TBS『キッズウォー』で茜役を元気いっぱい演じていた、井上真央さんは美しく成長して、いい女優さんになりましたね（しみじみ）。
by 這い上がるママ (2012-10-17 20:29)