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地震予知、今週の関東地方は? [(擬似)科学]

戦後史上、大きな地震はいくつかあるが、現在、もっとも恐れられているのが首都圏の地震だ。震源地によってどのくらいの被害が出るか、というシミュレーションが発表されたが、では本当に地震は起こるのか。実は、この1週間に起こると予想している人がいる。

我が国ではここのところ、大きな地震が短期間に続いている。90年以降とかなり短く区切っても、北海道南西沖地震(1993年)、阪神・淡路大震災(1995年)、新潟県中越地震(2004年)、そして2011年の東日本大震災である。

とくに昨年は原発事故という大きな連鎖災害を経験したことで、首都圏における大規模な地震への警戒も出始めている。

では、そのような地震は本当に来るのか。

地震予知については、現在の科学技術では確実な予知ができていないというのが私の意見である。

地震の発生メカニズムは複雑で、地震が起きるタイミングや規模を予測することは非常に困難だからだ。

げんに、地震学者は日本にたくさんいるが、誰も東日本大震災を予知できなかったではないか。

現在、地震予知に関する研究は精力的に行われているが、まだ完全に確立された方法はありません。

過去の地震データを分析して予測する方法や、地下の応力変化を観測して予測する方法などがあるが、いずれも限定的な成功例しかなく、まだ信頼性が確立されていない。

ただ、私たちは、地震がいつ起こるかを予知することはできないが、地震が起こった後に備えることはできる。

適切な防災対策をとることや、備蓄品を用意しておくこと、家屋の耐震化などの対策を行うことで、被害を最小限に抑えることはできる。

根拠のない「予知」を追いかけるよりも、まずは起こった時の対策を考えるほうが現実的ではないかと思うが、いかがだろうか。

ということを踏まえた上で、以下をお読みいただきたい。

ライフワークの地震予知者


さて、地震予知については、「来る!」と予測している人がいる。

しかも、6月25日から7日以内に関東地方でM7以上、震度6、7規模の地震が起こるというのだ。

30年間もライフワークとして地震雲の観測を続けているという、北陸地震雲予知研究観測所所長の上出孝之氏だ。「日刊ゲンダイ」(6月27日付)で詳しく取り上げられているので抜粋しよう。
「きのう(25日)の午後から白い放射状の地震雲が空一面に出ているのです。実は2、3日前にも地震雲は出た。そのときは関東地方、とりわけ千葉、茨城県あたりで、M5.5程度、震度4、5程度の地震が1週間以内に起こると予測しました。この雲がもっと大きくなり、東京方面を指している。そこで、緊急の予測を出したのです」(上出氏)


 地震雲予知のメカニズムは「地震が起こる前に岩坂に強い力が加わり、電磁気が発生、プラスイオンが電磁気とともに上昇し、水蒸気に影響を及ぼす。それが地震雲になる」(上出氏)というものだ。

理屈はよくわからないが、ネットでは、東日本大震災の予知を行ったことで知られている。震災の2日前に石川県・小松市内上空の雲の形から「北海道に地震あり」と判断した。

実際に地震があったのは東北だからはずれているのだが、場所のズレをどう評価するかは人それぞれかもしれない。

だが、地震予知を悪用した事件も過去にはあるので、かりに本人はまじめな研究であろうが、軽々しく予知することがはたしていいのか、疑問ではある。

まあ、いずれにしても「論より証拠」ということで、今回はブログ記事として予知の証拠を残しておこう。

すでに今日は6月28日。予知の「7日以内」のうち4日目になるが、今日を含めてあと4日で関東に大地震は来るだろうか。

地震予知とオカルト商法には大きな違いがある


問題は、地震予知をオカルト商法に利用する手合がいることだ。

たとえば、なまずやねずみが、以上を感知するとする「宏観異常現象」をもって、それらの予想をカネを貰って行うとか。

しかし、「宏観異常現象」に科学的根拠はない。

つまり、なまずやねずみに地震を予知する能力は、科学的に証明されていない。

知らなかった?

じゃあ、これから知ってほしい。

話を戻すと、地震予知とオカルト商法には、大きな違いがあるといわれている。

地震予知は、地震発生の前兆や特定の地震活動パターンを観測・解析し、地震が発生する可能性が高いと判断する技術である。

地震予知は科学的手法に基づき、地震学者や気象庁などの専門家が行う。

しかし、現時点では地震予知に完全な正確性はない。

地震の発生を100%予知することはできず、過去のデータを元に予測を行うことが主な方法となっている。

一方、オカルト商法は、科学的根拠がなく、超自然的な力や霊的な力を使って、地震発生を予知すると主張するものである。

このような商法には、霊感商法や風水商法などがある。

これらの商法は、多くの場合、詐欺まがいの商法であり、科学的な根拠がないため、信頼性に欠ける。

一般的に、地震予知は科学的に正確な方法に基づいて行われ、信頼性が高いとされているが、オカルト商法には注意が必要である。

地震予知に関する情報を得る際には、信頼できる専門家や機関からの情報を得るようにし、オカルト商法には騙されないように注意してほしい。

いずれにしても、騙すやつと騙されたやつ。

どちらが悪いかといえば騙すやつに決まっているが、社会的な善悪は別として、騙されたやつは騙すやつよりマヌケなんだ、ということは肝に銘じてほしい。

命じたかな。

よし、じゃあ、今日はこの辺にしておこう。

地震予知について、でした。

地震は予知できるか (別冊宝島) (別冊宝島 1789 ノンフィクション)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2011/07/12
  • メディア: 大型本


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