新潟市の万代(ばんだい)シテイバスセンタービル1階の一部が、点字ブロックである部分を、床面のタイルと区別しない黄色と白色のモザイク模様にデザイン。ツイッター上で「設置者は凹凸の違いだけしか配慮していない」と問題視するツイートが出ています。(画像は毎日新聞web記事より)
報道したのは、毎日新聞12月6日の記事です。
点字ブロック
モザイク模様、誰のため? 「弱視者歩きにくい」 新潟・バスセンター
https://mainichi.jp/articles/20171206/dde/041/040/034000c
記事によると、床面がモザイク模様のようになっているのは、バスの乗降口や飲食店に面する約180平方メートルのエリア。
2列の点字ブロックが敷かれていますが、いつもの黄色ではなく、床全体のデザインあわせたものになっています。
「点字ブロックと床面を同化させることで、デザイン性を確保しようとした」(担当者)
日本盲人会連合公式サイトによると、点字ブロックは、正式名称を「視覚障害者誘導用ブロック」といい、「視覚障害者が足裏の触感覚で認識できるよう、突起を表面につけたもの」です。
その意味では、今回の万代シテイバスセンタービルの点字ブロックも、突起を表面につけているのだから、無問題のようにも見えます。
しかし、日本盲人会連合公式サイトは、歩行移動時における弱視者の不便さも述べています。
「点字ブロックの色が周囲の色と同系色だった場合、コントラストがはっきりしないため、点字ブロックが視覚的には頼りにならなくなります」
まさに、今回がそのパターンなのです。
「弱視者が歩行しづらいのは間違いない。改善を促す要望書の提出などを検討したい」(新潟県視覚障害者福祉協会の松永秀夫理事長)
「視覚障害者といえば全員が全盲、という考えに基づく敷設だ」「年を取ってから視力に支障が出て、白杖(はくじょう)や点字ブロックを使う生活に慣れていない人が増えている。行政はこうした人に寄り添って点字ブロックを敷設してほしい。少なくとも路面とのコントラストがはっきりした色にすべきだ」(大倉元宏成蹊大教授=人間工学)
2020年に予定しているビルの耐震化工事に合わせ、デザインを変更できるか考えるとしていますが、それまでなにもしないつもりですか。
2020年までに、あと何日あると思ってるんでしょうか。
可及的速やかに動いていただきたいみのです。
スポンサーリンク↓
点字フロックには2種類ある
以前も、実用性に問題のある点字ブロックをご紹介したことがあります。
⇒
斜めに敷いた点字ブロックと視覚障がい者、そして私たちは?
Facebookより
点字ブロックの周囲の色を変えているのは、弱視の人でも見つけやすくしているのでしょう。
途中で途切れています。
これはまあ、論外ですね
Facebookより
これについて、「全盲の視覚障害者には高難易度っぽい」「これでは横断歩道の方向がどちらへ向いて伸びているのかわかりにくい」といった意見もありました。
点字ブロックの種類と特徴のおさらい
点字ブロック2種類についてのツイートを見つけたので、こちらもおさらいします。
まずこれは、誘導ブロック(線状ブロック)といいます。
全盲連より
進行方向を示すブロックです。
真っすぐ行ってください、という意味です。
次にこれは、警告ブロック(点状ブロック)です。
全盲連より
階段、障害物、駅のホーム等、危険箇所や、誘導対象施設等の位置を示すブロックです。
点字ブロックの敷き方だけでなく、歩道と同系色・同材質のブロックでは、弱視や色弱者の人たちには識別が困難なので、その点も注意をはらい、私たちも気がついたことがあったら、管轄の自治体に問い合わせるようにしましょう。
点字ブロック―日本発 視覚障害者が世界を安全に歩くために -
2017-12-06 18:26
nice!(66)
コメント(0)
トラックバック(0)
共通テーマ:地域
コメント 0