戦後史は、福祉国家のあり方が問われる歴史といってもいいかもしれない。
最近のネットは、河本準一母の生活保護費問題一色だが、さすがに、河本準一個人をあそこまで叩く必要はあるのかな、という気がする。
そうした異常なバッシングは、何か裏があるのではないか、と勘ぐってしまう。
先日から触れている、かつての「野村沙知代さん叩き」にもつながるものがあるのかもしれない。
ということで、一昨日の続き……
サッチー・バッシングが2ケ月も過ぎる頃になると、「もうウンザリ」という声とともに、一部からは 「なぜこれほどまでに」という疑問の声も上がり始めた。
芸能ライター・佐々木慎吾氏は、バッシングが始まったのがプロ野球の開幕直前だったこと、巨人が低迷してからバッシングが激しさを増したことなどから、「(バッシングは)夫である野村阪神監督への揺さぶり」という野村沙知代の「読売陰謀説」を支持。(「日刊ゲンダイ」99年5月26日付)
「野村沙知代批判を繰り返している面々も、実はそれ以上にウサン臭かったり、目クソ鼻クソのタグイ」とバッサリ切り捨てたのは『噂の真相』だ。
どうやら〝闘う女剣劇士〟と持ち上げられた浅香光代も、自身の過去を暴いた怪文書の隠ペい工作を図るなど、他人のことを
言えた立場ではないらしい。
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にもかかわらず野村沙知代さんただ一人が槍玉に上げられるのは、「視聴率を稼ぎたいワイドショー側と、それぞれに思惑のある連中がお互いの利益で結びつ」いているという構図をあぶり出す。(「噂の真相」99年8月号)
元ワイドショープロデューサーlの中築間卓蔵氏は「重要法案が審議されるとき、決まったように視聴者の目をそらせる事態が起こるのは不思議」と語る。(「しんぶん赤旗日曜版」03年6月1日付)
ミッチー・サッチー騒動の続く1999年8月、通信傍受法(盗聴法)、国旗国歌法(日の丸・君が代法)、改正住民基本台帳法が次々と成立してしまったからだ。
同志社大教授の浅野健一も「深刻化する不況の中で、庶民の不安、不満のガス抜きのために野村さんがスケープゴートにされたとも考えられる」と自身のサイトで述べている。
いずれにしても、メディアの騒動には裏がある、ということを疑った方がいいということだろう。
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野村沙知代さん訃報を受けてマスコミバッシングを思い出す
女房はドーベルマン
- 作者: 野村 克也
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2002/05
- メディア: 単行本
2012-05-27 15:59
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