野村沙知代さんは、夫の野村克也氏がヤクルト監督をつとめていた頃から、タレントのような扱いでメディアに登場し始めた。そして、事の起こりは1999年3月31日。剣劇女優・浅香光代がラジオ番組で「あんな人はもうイヤ。ひっぱたいてやりたい」と野村沙知代へケンカを売ったことに端を発する。
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野村沙知代さん訃報を受けてマスコミバッシングを思い出す
「何が代議士よ。あいさつもろくにできないのに何考えてんだ。税金の無駄遣い。笑わせるんじゃないってんだよ!」「テレビの若い人や運転手を『バカヤロウ』と怒鳴りつけるなど弱い者いじめが過ぎる。あんな女を番組に起用するから増長する」などとプチ上げ、野村沙知代の写真を破り捨てた。(『週刊文春』1991年5月23日号)
これにデヴイ夫人や美輪明宏、渡部絵美らが参戦、野村沙知代が集中砲火を浴びる形となった。
ワイドショーや週刊誌はこの 「ミッチー・サッチー騒動」を大きく取り上げ、重要な社会問題でもあるかのように野村沙知代さんを、いい気になって叩きまくった。
当時の週刊誌の見出しを拾ってみるとー
「野村沙知代『サッチーはなってはいけない人間の見本』『売名行為』発言に浅香光代、血圧上昇 元事務所従業員Mさんがあかす悪業の日々」(『週刊女性』1999年4月27日号)
「メガトンスクープ! 野村沙知代身内3人が次々と怪死!近親者が語る恐るべき事実上(『週刊女性』1999年6月8日号)
「サッチーよ!家政婦は見ていた!寝室にバット、牛肉代を払えから夫婦の関係までを全告白」(『女性セブン』1999年7月8日号)
「野村沙知代〝元恋人″が口ごもる『援助交際!』守銭奴ぶり 奔放な男関係…彼女が葬ったすべての過去を知る男性は」(『週刊女性』1999年7月6日号)
「『沙知代に殺される!』あの野村監督が悲鳴をあげて逃げ出した夜 国民的疑問! 知将はなぜ彼女を妻にしたのか?」(『女性セブン』1999年7月8日号)
この汚いタイトルはすべて事実である。これでは、野村沙知代さんでなくとも訴えたくなるだろう。
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野村夫妻がどうして結婚したかが「国民的疑問」などと題する「女性セブン」は、国民をもナメていることに気づくべきである。
いずれにしても、野村沙知代さんは天下の極悪人扱いだが、記事は噂や憶測の域を出ないものもある。
たとえば「学歴詐称だけじゃない! サッチー10大疑惑の真相!」(『女性自身』1999年7月6日号)と題した記事では、1997年5月にヤクルト・川崎憲次郎投手の自宅マンションから飛び降り自殺した可愛かずみの「友人」なる人物のコメントを載せている。
「(神田)うのと石井さん(ヤクルト・石井一久投手)が交際していた時、あの人(野村沙知代)は探偵事務所に頼んで、うのの素行調査をしていたらしいの。かずみも調査されていたに違いありません。昔のヌードグラビアを集めて、川崎さんに渡していたみたい。神経の細いコだったから、精神的に参ったのかも」
このなんとも頼りないコメントを紹介しただけで「故・可愛かずみさんを追いつめた尾行調査!」の小見出しが立つ。
こうまでして野村沙知代さんを悪者に仕立てる必要があったのだろうか。
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女房はドーベルマン
- 作者: 野村 克也
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2002/05
- メディア: 単行本
2012-05-25 11:00
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あの当時は浅香光代と野村沙知代のバトルが長く続きましたね。懐かしいです。
by 旅爺さん (2012-05-25 17:36)
毒舌でしたね。
野村沙知代のイメージは良くないですが、監督に見初められて結婚してますよね。
改名しなければヨッシーだったんでしょう。
by 眠兎 (2014-04-11 01:07)