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野村沙知代さん、メディア31件に名誉毀損訴訟 [芸能]

戦後史上、犯罪記事を書かれた人が、「書かれ方が人権無視だ」とマスコミを訴えるケースはまれにあるが、最近では野村沙知代さんと故・三浦和義さんが双璧だろう。2003年5月15日、東京地裁は『週刊実話』の記事が野村沙知代さんの名誉を毀損したとして、発行元の日本ジャーナル出版に220万円の支払いを命じた。

まず、野村沙知代さんは、ご本人のキャラが立っているからということはあるかもしれないが、そもそも野村克也監督夫人ということでメディアに登場しているので、本ブログでは敬称をつけておく。
週刊実話の記事で名誉を傷つけられたとして、タレント野村沙知代が、発行元の日本ジャーナル出版に1650万円の損害賠償を求めた名誉棄損の判決で、東京地裁は15日、220万円の支払いを命じた。  週刊実話は99年に3回にわたり「借金が10億円以上ある」などと、野村の金銭問題に関する記事を掲載した。判決理由で福田剛久裁判長は「借金額には証拠はない」と指摘し、「野村さんの名誉を棄損した」と認定した。(2003年5月28日付『日刊スポーツ』から)

問題となったのは、同誌が野村沙知代さんについて「借金が10億円以上ある」「出馬した衆院選で落選後、選挙事務所から1000万円を持ち去った」などと書いた記事3件だ。

同月22日には、「(野村沙知代は)魔女どころか毒婦以下」と発言したデヴイ夫人に、東京地裁より20万円の支払いが命じられた。いずれも、野村沙知代が名誉を傷つけられたとして損害賠償を求めていた訴訟である。

度重なるバッシング報道に、野村沙知代さんが堪忍袋の緒を切らし大量提訴に踏み切ったのが2002年5月。『週刊ポスト』『女性セブン』『女性自身』を皮切りに、『週刊実話』『週刊女性』『フラッシュ』『週刊朝日』などの週刊誌から、浅香光代、渡部絵美、塩月弥栄子、杉浦正胤、デヴィ夫人まで、名誉毀損件数は計31件、賠償請求額は合計五億円とも伝えられる。

「もうこれ以上我慢する気はさらさらない」(『創』2002年8月号)と語ったとおり、メディアから個人に至るまで容赦ない。まさに「猛女」の面目躍如といったところだ。この大量名誉毀損訴訟の初の判決が、前述の日本ジャーナル出版だった。

それにしても、野村沙知代さんをこれほどまでに激怒させたバッシング報道とは一体どのようなものだったのか。マスコミのあり方をきちんとさせるためにも、明日以降、改めて振り返っておこう。
>>こちらに続く

どうすれば、言いたいことが言える自分になれるか?

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  • 作者: 野村 沙知代
  • 出版社/メーカー: アスキー
  • 発売日: 2001/01
  • メディア: 単行本


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