ノビレチン、ご存じですか、シークワーサーなど柑橘系植物に含まれる抗認知症成分(フラボノイド)です。ノビレチンには、血糖値の上昇を抑えたり、認知症を予防したり、発がんを抑制したり、慢性リウマチを予防や治療したりといった効果があるともいわれています。そこで、昨今は健康食品として一躍全国的にも有名になりました。「シークサーなど」と書いたのは、柑橘系の中でも、シークサワーに格段にノビレチンが多量に含まれているからです。
ノビレチンと認知症
ノビレチンは
認知症の予防、改善にも効果的との研究結果が出ています。
認知症には、いろいろな症状がありますが、同じことを言ったり聞いたりする
記憶障害や計算力や理解力が低下する思考障害、物事を見分ける力が低下する認知障害 などの症状が有名です。
認知症は単なる老化ではなく、
後天的な原因 によって脳の知的な働きが低下した状態になる「病気」です。
認知症の原因はアルツハイマー病、レビー小体病、脳血管障害が8割以上を占め、そのほかパーキンソン病、低酸素血症、ビタミン欠乏症などでも起こります。
認知症の対策にノビレチンは有効か
認知症患者は、その原因となる物質が脳内にあることがわかっています。
たとえば、アルツハイマー病の脳に見られる神経病理変化に老人斑というものがありますが、この老人斑を形成するAβ蛋白がアルツハイマー患者は異常に多く生成されています。
つまり、このAβ蛋白をいかに減らすかがアルツハイマーの治療には重要となります。
一説には、インド人が認知症が少ないから、カレーのクルクミンがいいなどといわれるように、食材成分からそれが克服できればいうことなしですね。
東北大学工学研究科付属超臨界溶媒工学研究センター抗認知症機能性食品開発部門によると、マウスによる実験の結果、ノビレチンの投与により脳内のAβ蛋白の減少と蓄積の減少がみられています。
また、海馬の学習・記憶機能を評価する方法として動物実験でよく行われる「恐怖条件付け試験」をアルツハイマーと同じ症状のマウスで行ったところ、ノビレチンを投与したマウスは、投与しなかったマウスに比べて恐怖体験によるすくみ行動が回復し、記憶障害が改善されていることがあきらかになりました。
同部門研究室では、ノビレチンの抗認知症作用について、
記憶障害改善作用、
脳コリン作動性神経変性抑制効果、
アルツハイマー病の原因物質とされるAβの沈着抑制作用、
神経成長因子(NGF)様効果
などが動物実験により認められたとしています。
ノビレチンが、認知症に対して何らかの改善の可能性を秘めているのかもしれません。
2012-05-17 23:01
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お久しぶりの訪問nice!
ありがとうございますm(__)m
by nano (2012-05-18 14:44)