島田紳助が暴力団関係者との親密な交際を理由に芸能界引退会見を行って4ヶ月。
吉本興業の大崎洋社長が大阪市内で行った「創業100周年プロジェクト発表会見」で、島田紳助の復帰を希望する考えを明らかにして話題になっている。
吉本興業の大崎洋社長は、あいさつの中で「私たちは(島田)紳助君の才能を惜しみます。願わくば、社会、ファン、マスコミの皆様のご理解をいただければ、いつの日か吉本興業に戻ってきてもらえるものと全社員、全タレントが信じています」などと話した。
スポンサードリンク↓
それに対して、「『時期尚早ではないか』という疑問はもちろん、暴力団関係者との交際を理由に、人気絶頂の中、芸能界を引退せざるを得なかったタレントの『復帰』を、本人の意思も確かめないまま、なぜ公の席で発言したのか」(産経新聞 1月4日22時5分配信)と批判や疑念が報じられている。
別に島田紳助に引導を渡したのは、視聴者でもマスコミでもなく、吉本興業自身である。その吉本が、わずか4ヶ月でそんな発言をしたら、
「あんたのとこ、自分で何言ったか覚えてないの?」
といわれるのは当たり前の話だ。
要するに、最初からそういうシナリオだったのではないのか。
暴力団排除条例の風当たりを考えて、島田紳助をいったん引っ込めるが、少し時間がたったら、観測気球を上げながらなしくずしに世間に認知させ復帰させるという……。
吉本興業は、そのため、というわけでもないだろうが、「100周年だから」という建前で、自分たちに批判的な立場の人々も含めて、200社以上に関連書籍出版などの仕事を与え、メディアを篭絡している最中である。
おそらく、島田紳助は復帰するのだろう。
その是非以前に、
そもそも、「だったら“引退”という言葉を使うなよ」
という反問が生じてくる。
休養とか、謹慎とか、他にふさわしい言葉はいくらでもあるだろう。
引退とは、たんにその時現役を退くことに過ぎず、後に復帰することを妨げない、
だから「引退」を宣言して後になってから復帰しても構わない、という意見の人もいる。
だが、芸能界に限らないことだが、我々は一人で仕事をしているわけではない。
「引退」によって、多くの関係者に何らかの迷惑をかけている。
島田紳助の場合でも、突然の「引退」で、テレビ局も、制作会社も、スポンサーも、
共演者も、同じ事務所のタレントも、みんな迷惑した。
「原状復帰」したいのなら、それに対してケジメはつけたのか。
島田紳助の「引退」の原因となったヤクザは、
他者のメンツや自らのケジメに対しては
よしあしは別として、抗争や制裁も辞さずという厳しい姿勢のはずだ。
島田紳助は、「ケツ持ち」はお願いしても、
そういうところは見習わなかったのだろうか。
何より、いちばん馬鹿にされているのは視聴者だろう。
芸能人は自由裁量の自由業だ。
またそれで稼ぎたくてやりたいのなら、
本人次第で自由に復帰できる。
だが、かつて芸能人だった人の中には、
「引退」という言葉を裏切らない人もいる。
要はその人の考え方次第なのだ。
言葉を軽んじるのは、島田紳助だけでなく
吉本興業の体質の問題もあるのかもしれないが、
とにかく釈然としないものが残ることは確かだ。
吉本興業の正体
- 作者: 増田 晶文
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2007/04/07
- メディア: 単行本
2012-01-04 23:59
nice!(108)
コメント(4)
トラックバック(0)
共通テーマ:芸能
島田紳助は確かに面白かった
ゆえに引退は惜しまれる
しかし豪語し続けた武士なら二言なきよう
横山やすしの頃も吉本の体質に問題はある
by tommy88 (2012-01-05 05:12)
今の日本何でもありのような気がします。
こうなると予想していました。
by 楽しく生きよう (2012-01-05 20:40)
こんばんわ。まいど訪問おおきにです。
島田紳助についてはミナミの不動産の地上げや買い叩きなど訴訟まで起こっているので当然の措置でしょう。興行と名のつく以上、現暴力団との癒着は仕方のない事だと思います。しかし紳助は中田カウスとともに深く入り込みすぎたと思います。
by オカジュン765 (2012-01-05 21:14)
復帰反対!
by U3 (2012-01-07 21:37)