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スイセンのギョーザ、アノ人ならパフォーマンスで食べたか? [社会]

戦後史的には珍しい事件である。徳島県の発表によると、同県神山町立小学校の調理実習で、学校職員がニラと間違えてスイセンの葉を持ち込み、ひき肉などと混ぜてギョーザに加工。食べた6年生の児童9人が集団食中毒を起こした。

食後10分~1時間20分の間に男子児童6人と女子児童3人が吐き気や嘔吐などの症状を訴えたが、全員が医療機関を受診し、快方に向かっているという。

日にちは少しずれるが、食中毒といえば、戦後史上、集団食中毒で風評被害が出たことによる国への裁判で、国が敗訴する画期的な判決が出たのは04年12月14日である。

最高裁第3小法廷(藤田宙靖裁判長)は、1996年夏に大阪府堺市で起きた病原性大腸菌O(オー)157による集団食中毒で、厚生省(現厚生労働省)から原因食材の可能性を指摘されたカイワレ大根の生産業者が国に賠償を求めた2つの訴訟について、国側の上告を退ける決定をした。

これによって、国に計約2290万円の支払いを命じた東京、大阪両高裁判決が確定した。

判決に対して菅直人元厚相は、「100%危険でなければ公表しないとなると、薬害などに対応できない。発表は間違っていなかったと今でも考えている」とコメントした。

しかし、それでは「因食材は結局、特定されず、感染源や経路は現在も判明していない」という判決とは矛盾する面もあった。カイワレ業者の名誉も一顧だにしない態度もいただけない。

その一方で菅直人元厚相は、例のカイワレを食べるパフォーマンスにいそしんだ。マッチポンプで、結局自分が目立とうとしただけだったように思えてならない。


堺O‐157 カイワレはこうして「犯人」にされた!―O‐157の特徴を無視したずさんな結論を徹底批判!!

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  • 作者: 藤原 一枝
  • 出版社/メーカー: 悠飛社
  • 発売日: 1997/06
  • メディア: 単行本


タグ:菅直人
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