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宮本顕治宅盗聴事件の判決 [戦後史]

創価学会盗聴事件判決 1985,4,22

創価学会による日本共産党幹部会委員長(当時)・宮本顕治宅盗聴事件は、この日判決が下された。

当時の北条浩・創価学会副会長・公明党参院議員の了承と資金提供により、山崎正友が指揮して実行したものとした日本共産党の主張が通った。

1970年、宮本顕治の自宅(杉並区)の電話回線が、創価学会の顧問弁護士だった山崎正友(自身も学会員だった)の主導で学生部幹部数名により盗聴されるという事件の被害にあった。

判決では、「創価学会の組織的犯罪」が「通信の秘密、政治活動の自由、プライバシーの権利を侵害した」ので、「刑事罰の対象になる行為」として4名に総額100万円の罰金刑が下った。

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山崎正友は事件後、創価学会と袂を分かち、80年に電話盗聴の実行犯だったことを告白した。

日本共産党はそれを受けて、創価学会の北条浩会長らを相手どって損害賠償を請求する民事訴訟を起こしていた。

同事件は、その後の東京高裁判決(88年4月)でも、「山崎正友が本件電話盗聴を北条に諮ったうえ、北条浩の了解を得、資金提供を受けたとの山崎正友供述は、これを信用することができる」と、創価学会による組織的犯行であったことを改めて断罪した。

創価学会は、いったんは最高裁に上告したもののなぜかすぐ取り下げ、判決は確定。「上告」の目的が信者向けの「ポーズ」と疑われても仕方がないような不可解な対応だった。

山崎は、創価学会と敵対してからは自由民主党に近づき、池田大作名誉顧問の証人喚問も狙ったとも言われるが、『噂の眞相』の編集長だった岡留安則によれば、自由民主党は公明党と裏取引をするために山崎の情報を使い、それが理由で公明党が日米安保条約や自衛隊を容認するようになったのではないかという話を『武器としてのスキャンダル』(ちくま書房)で書いている。
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デルフィニウム

素敵な聖夜を お過ごしください。
by デルフィニウム (2010-12-24 10:13) 

yutakami

あー、ありましたね。
忘れがちなことですが・・・
by yutakami (2010-12-29 20:53) 

ざぶんぐる

マンションの大家さんが、1階を日本共産党議員の事務所に貸し出している。市議会議員選挙でも、都議会議員選挙でも、とにかく選挙の時期になると公明党の選挙事務所の奴らが、明らかにマンションに向かって皮肉たっぷりの演説を大音量でやってくれる。最初、脱会者や勧誘を断った人がマンションに住んでいるのかと思ったら、こういう事があったんですね。ネチネチ学会うるせえ!!
by ざぶんぐる (2013-05-13 15:20) 

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