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極東有事研究 [戦後史]

極東有事研究 1982,1,8

「極東」というのは、東アジアとも東北アジアとも、日本・韓国・中国などともとれるが、日米安全保障条約における「極東」というのは「第6条(極東条項)」に定められており、「極東」の範囲は「大体においてフィリピン以北、日本及びその周辺地域」と定義されている。

「周辺地域」というのは、韓国や台湾も含まれると解釈される。なぜ北朝鮮ではなく台湾なのかというと、それは日米安保条約である以上軍事同盟であり、北朝鮮が含まれるわけがないのである。

日米両政府は、この日「第18回日米安保協議委員会」を開き、「極東有事研究」(朝鮮半島の有事に在日米軍の自由出撃の容認)や、宗谷、津軽、対馬など3海峡の封鎖、日米共同作戦としての「防衛分担」を明らかにした。

具体的には、83~87年の防衛力整備5カ年計画で、陸・海・空の隊を主要設備の調達で4兆円以上、5年間の合計で15~16兆円の防衛費総額を日本政府は打ちだした。これはGNP1%を突破するものだった。また、この委員会に出席したロング米太平洋軍指令官は、この年中にも巡航ミサイルの配備があると語った。

これらの「研究」や「分担」に、民社党を除く野党は「非核三原則」の空洞化、限定核戦争の危機と反対した。

第二臨調、第2次答申 1982,2,10

81年の第1次答申に続いて、臨調は第2次答申をこの日行った。ここでは「許認可事項の整理・合理化」がまとめられていた。

1.自動車の定期点検や免許証更新など
2.輸入検査など
3.データ通信規制
4.計量器検定など

の合計24項目だった。許認可の簡素化がテーマだったが、批判者側からは、それは規制緩和にもつながり、環境破壊など多くの問題点が生じるとの意見が出た。
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九子

北朝鮮がウラン燃料遠心分離装置を2000基ですか?
目が離せない国ばかりに囲まれて日本は存在している訳ですね。大丈夫なのかな?心配です。
by 九子 (2010-11-22 21:33) 

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