自民党圧勝に終わった初の同日選

創価学会盗聴事件　1980,6,18
　
「政教一致」「言論・出版妨害」など社会的に問題ある行動を起こしてきた公明党・創価学会だったが、共産党はこの日、70年の「宮本委員長宅電話盗聴事件」や「替え玉投票事件」、77年の「野坂議長演説会妨害の消防車出動電話事件」など、その異常な行為の実態を発表した。

そして同党は創価学会に「公開質問状」を出して事件について問いただしたが、学会側は黙秘した。この事件は単なる対立する政党同士の「遺恨問題」ではなく、民主主義の初歩的なルールに関わる問題である。

史上初の衆参同日選挙　1980,6,22

第36回総選挙、第12回参議院通常選挙の同時挙行だった。選挙直前に大平首相が急死し、「とむらい合戦」のバックボーンを得た自由民主党は、争点も隠せる自党に有利な展開となった。

衆議院の投票結果は自由民主党284、日本社会党107、公明党33、民社党32、日本共産党29、新自由クラブ11、社会民主連合3、無所属11だった。

解散時は内紛の自民党も、選挙となると抗争を棚上げして闘い、無所属の追加公認3も加えて安定多数を確保した。「弔い合戦」に弱い我が国の浪花節有権者の特徴がもっともはっきり出た選挙だった。

注目の社公民は、議席数を後退させた。公明党の大惨敗が目立った。それとともに、野合ともいえる「非自民反共産」連合が国民の信頼を失い、自民党への投票につながったともいえる。日本共産党は前回の「反自民票」を自民党に返す形となり、11議席後退した。

一方参議院は、自由民主党69、日本社会党22、公明党12、日本共産党7、民社党6、社会民主連合1、諸派2、無所属8だった。　　　

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